久々のマレーシア

写真1

 昨年12月に久しぶりにマレーシアへ行って来ました。同国には1998年から3年間滞在し、その後も出張などで年に何度も訪れた時期もありました。それが前回2018年8月に行った後はコロナ禍の影響もあり、およそ4年半ぶりに当地へ出張する機会を得ました。オイルパームに関わるバイオマス利用の現状を調査することが目的で、4日間という短い日数でしたが、研究機関やパーム油工場、プランテーション(写真1)などを効率的に回ることができました。その中で、オイルパーム樹幹を原料とする合板の製造現場へ行くことも予定していましたが、工場がどこも動いておらず今回は断念しました。この時期が雨季だったこと(=ほとんど伐採できない)、需要が低下していることなどが理由だそうですが、コロナ禍の影響もあるのかこうした未利用バイオマスの活用がなかなか進んでいないのでは?と実感しました。

写真2

 コロナ禍と言えば、日本ではいまだに感染者数を逐一発表したり、関連するニュースが大々的に報道されたりしていますが、マレーシアではもうあまり「気にしなくなった」というのが現地での実感です。空港やホテル、街中のレストランやショッピングセンターなどでもマスクをしている人は少なく、出張中の訪問先でも「我々(マスク着用の)日本人が居るから」相手方も気を遣ってマスクをしている・・と見受けられます。しかしながら、クアラルンプールの地下鉄(正確にはLRT)だけは別でした(写真2)。マスク着用が厳しく監視されていて、日本からの同行者がたまたまマスクをせずに改札を通ろうとしたら、大声で「Sir!」と呼び止められてしまいました。マスクを着用せよとの厳しいお達しで、当人も慌ててマスクを付けていました。その場に居た我々も「何でここだけそんな厳しいの!!??」とビックリしました。「ところ変われば品変わる」、「郷に入れば郷に従え」ということだと思いますが、それぞれの国によって、あるいは国民性によって随分と違うんだなぁ~というのが正直なところです。

 しばらく行かないうちに変わったことも変わらなかったことも多々ありましたが、昔懐かしい人達に会ったり、街並みを歩いたり、マレーシア料理を味わったり、とても充実した4日間の出張でした。

(田中良平)