非木材グリーン協会からのお知らせ

グリーン購入ネットワークの「印刷・情報用紙購入ガイドライン」が改定され、「未利用非木材植物資源」が原料の一つとして認められました
2013/11/01

2012年8月から2013年5月まで、グリーン購入ネットワーク「印刷・情報用紙ガイドラン」のタスクグループ(TG)会議で討議された結果に基づき、グリーン購入ネットワーク(GPN)理事会で審議の後、改定案が一般に公表された(6月10日~7月12日)。意見募集の後、GPN理事会で最終審議を経て、制定され(8月16日)、GPNから公表された。

改定の内容は、原料における配慮のところで、新しく間伐材と非木材を規定し、④非木材植物資源を使用する場合は、未利用の非木材植物資源であること、としたことである。

非木材植物資源は、タケ、アシ(ヨシ)、サトウキビなどの未利用非木材植物資源が対象であり、ケナフは目的栽培植物であるという理由で対象から外れることになった。

また、「印刷・情報用紙購入ガイドライン」の改定に伴って、「エコ商品ねっと」に非木材紙」で検索できるチェックボックスが追加されたので、非木材紙の利用を促進するため、非木材グリーンマークを取得されている非木材紙については、新規に登録されることをおすすめします。

《ガイドラインの新旧対応表》

新ガイドライン(2013年) 旧ガイドライン(2009年)
〈紙の使い方〉1)紙の無駄遣いをしないこと〈原料における配慮〉2)古紙パルプを多く使用していること

3)古紙パルプ以外のパルプ(バージンパルプ)を使用する場合は以下のパルプであること

①原料となる全ての木材等は、原料産出地(木材等伐採地)の法律・規則を守って生産されたものであること

②原料となる全ての木材等は、再・未利用材または持続可能な森林等の管理に配慮して産出地の状況を確認の上、調達されている原料であること

③間伐材を使用する場合は、国内の森林から採られたものであること

非木材植物資源を使用する場合は、未利用の非木材植物資源であること

〈品質における環境配慮〉

4)白色度が過度に高くないこと

5)塗工量ができるだけ少ないこと

6)塩素ガスを使わずに漂白されていること

7)リサイクルしにくい加工がされていないこと

〈事業者の取り組みの考慮〉

8)事業者が原料調達から製品の出荷まで環境負

荷の低減に取り組んでいること

〈紙の使い方〉1)紙の無駄遣いをしないこと〈原料における配慮〉2)古紙パルプを多く使用していること

3)古紙パルプ以外のパルプ(バージンパルプ)を使用する場合は以下のパルプであること

①原料となる全ての木材等は、原料産出地(木材等伐採地)の法律・規則を守って生産されたものであること

②原料となる全ての木材等は、再・未利用材または持続可能な森林等の管理に配慮して産出地の状況を確認の上、調達されている原料であること

 

 

 

〈品質における環境配慮〉

4)白色度が過度に高くないこと

5)塗工量ができるだけ少ないこと

6)塩素ガスを使わずに漂白されていること

7)リサイクルしにくい加工がされていないこと

〈事業者の取り組みの考慮〉

8)事業者が原料調達から製品の出荷まで環境負

荷の低減に取り組んでいること

○     国産材の使用

 

《ガイドラインの背景説明》

紙の原料に関する基礎情報

非木材バージンパルプは、バガス、タケ、アシ(ヨシ)等の非木材植物繊維を原料として作られたパルプであり、印刷・情報用紙に使用することができます。

 

〈原料における配慮〉

3)古紙パルプ以外のパルプ(バージンパルプ)を使用する場合は、以下のパルプであること

非木材植物資源を使用する場合は、未利用の非木材植物資源であること

○日本における紙の消費量は減少していますが、世界では、中国をはじめ、東南アジアを中心に紙の消費量が増加しています。増大する紙資源の需要を木材資源ですべて補おうとすると、森林資源が減少する恐れがあることから、木材パルプや古紙パルプに代わる資源として、紙の用途に利用できる未利用非木材(タケ、アシ、バガス)があります。ただし、不適切な非木材資源の利用は、既存の自然生態系へ影響を及ぼす危険性があり、持続可能性に配慮されているとはいえません。そのため、非木材パルプであればすべて環境に配慮された材料であるとは言えず、合法性(ガイドライン項目3)①)と持続可能性を目指した取り組み(ガイドライン項目3)②)について確認することが必要です。ケナフは目的栽培植物で、オイルパーム空果房は未利用非木材植物繊維ですが、大規模な栽培による周辺の生態系への影響も懸念されることから、本項目の対象外とします。

 

表.日本と世界の紙消費量の推移(FAO年報)

2000年 2005年 2010年
日本の紙消費量(万t) 3,184 2,991 2,779
世界の紙消費量(万t) 32,396 35,222 39,586

 

タケは生長が早く、適切に間伐し、竹林を保全することによりタケの生長を促し、CO2の吸収が進み、温暖化を防止することに役立ちます。特に日本においては、竹林の放置、また、タケが造林地や農地、里山へ拡大・侵入することにより、森林内と周辺の生物多様性の低下、水源涵養機能の低下などといった影響が考えられます。日本国内では、竹林15.9万ha(2007年、林野庁資料)から毎年159万t(乾燥重量)のタケが発生するといわれており、全国的に放置竹林による問題が顕在し、各地域で放置竹林対策が急務となっています。タケ材は木材に比べて製紙原料としては適正に欠けることから、これまで活用が避けられていましたが、放置竹林対策の一つとして製品化がすすんできています。

アシ(ヨシ)は、湖沼の岸辺に生え、CO2を吸収し、水質を浄化する役割を果たしますが、秋に枯れて倒伏し、これをそのまま放置すると、アシ(ヨシ)が腐敗し、水質を悪化させます。そのため、アシ(ヨシ)が倒伏する前に刈り取る必要があります。このアシ原を保全し、紙資源に活用することが生物多様性と水質浄化に貢献することになります。

サトウキビから糖汁を搾った時に発生するのがサトウキビバガスですが、世界のサトウキビ生産量は16億6,125万t(2009年、FAO年報)あり、これから発生するサトウキビバガスは約5億tで、このうち3分の2は砂糖を製造・精製する時の燃料として使用され、余剰バガスとして残る3分の1の1億6,000万t(水分50%)を紙資源として活用することができます。

○非木材植物資源を使用する場合は、合法性(ガイドライン項目1)と持続性を目指した取り組み(ガイドライン項目2)が確認された、未利用の非木材植物資源であることが重要です。

 

(参考)用紙の原料となるパルプの種類と〈原料における配慮〉のガイドライン項目との対応表

GL2(古紙) GL3①(合法性) GL3②(持続可能性) GL3③(間伐材) GL3④(非木材)
古紙 古紙パルプ
木材等の植物 バージン材 木材パルプ 認証材・その他の木材等
間伐材
未利用材(低位利用木材、林地残材他)
非木材パルプ タケ、アシ(ヨシ)、バガス
再利用材 木材パルプ 廃木材、建設発生木材他

 

アーカイブ

カテゴリー

〒103-0014
東京都中央区日本橋蛎殻町1-32-9
深山ビル302

TEL:03-5643-5628
FAX:03-5643-5638